20話 財力に権力が加わった人存エネルギー
- 奈良環境知足庵
- 2024年12月24日
- 読了時間: 2分
イーロン・マスクさんは、EVのテスラのほか、宇宙企業のスペースX、脳神経科学のニューラルリンク、AI企業のxAI、SNSのXのほか、石油掘削の関連事業に君臨しています。
マスクさんは、米国大統領選挙でトランプ氏に2億7700万ドルの選挙資金を提供し、選挙から40日後、投入資金の600倍を超える利益を得て、総資産は世界の富豪順位1位の約4420億ドル(約67兆8330億円)になったそうです。
日本の令和6年度予算は112兆5717億円ですから、彼の資産はまだまだ増えるとしても、現在では日本の半分しかありません。
日本人としては、彼はまだまだ日本の「半人前」と見下せますね。
その彼が、トランプ氏の最側近として〔政府効率化省〕トップに任命されましたから、政権の人事にも関与する権限を得たことになって、政府要人として、自身の事業拡大が可能な政策を作ることもできるでしょう。【財力】に【権力】が加わって。
同じ時期に、日本でもマスクの話題がありましたね。
記憶は薄いですが、『アベノマスク』という政策に対する「税金のムダ遣い」の訴訟です。
コロナ禍で混乱した時、庶民はマスクを買うことも出来なかったので、政府は、東京オリンピックの順延とともに、各家庭にガーゼ製の布マスク、『アベノマスク』配布の「合同マスクチーム」を発足させていました。
ここまでは、国民の災難に「温かい手を差し伸べる」政府として、安住への感謝をしたいと思いますが、トランプさんの朋友の安倍首相が設置した「合同マスクチーム」は、400億円を超えるマスク発注の契約を巡って、その妥当性・適切性に問題があるとされ、今も裁判中です。
裁判での被告側の陳述は、各社と口頭のため「契約等の書類は無い」とか、メールでのヤリトリは「そのメールを消去している」などで、行政文書の存在を否定中です。
「記憶にございません」という、“認識”を“理解”に移した情報の扱いで、罪を逃れる「社会性システムを利用」しているのかも知れません。
米国のマスクさんと『アベノマスク』には、いずれも、内向きの人存エネルギーが臭いますね。
SNSの【技術力】や、ロビー活動など密室・絆の【知識力】は、《構造・仕組み》という器によって、外部から見ると闇に覆われています。
ここで活発化している【知識力】が、世の中に厳然とした潮流を造っているのですが。
【組織・構造・仕組み・制度】の“器”と、知・技・権・財の【人存エネルギー】は、これからも世の中に多様な〔流行〕をもたらすでしょう。
この流れに棹差して、気候変動という〔不易〕に気付くよう、そう、気候変動に備える〔流行〕が社会実装されるよう、考えていきたいと思っています。
『気候変動での生き様(仮)』の出版をお待ちください。
Comments