『気候変動での生き様』 を出版します
- 奈良環境知足庵
- 3月5日
- 読了時間: 3分
環境技術職として40年間、大阪府に奉職していた環境オタクは、心の半分で【社会性システム】と【人存エネルギー】の観察をして来た経験則から、自然界の不易の中に居る人間界でのカーボンニュートラルを眺めて、気候変動のピークが、CO2排出量ピークの数10年後に最大になり、かつ、その頃の適応策の被害度合いは、人類での対応を超える金額と想定しました。
ガイアからのシッペ返しは、自然淘汰そのものになります。
結果として、飢餓と環境難民による社会混乱は避けて通れず、他方で、社会性システムには権威主義という不易もある中で、人類としての“生き様”を考えておく必要もあります。
そこで、安心は“防衛”であり、豊かさは“攻撃”であるという生物としてのDNAを踏まえ、人間界特有の社会性システム(=器)のあり様から、徐々に社会混乱に移行する過程での“生き様”について、自然界と人間界での2つの不易を踏まえつつ、シンクグローバリー・アクトローカリーでの「理解」と「認識」を確認し、流行での〔安心と豊かさ〕が求められる「安住の居場所」の姿を描きます。
人々の考動は、〔安心と豊かさ〕、生物進化での“防衛”と“攻撃”の性能が高まって、社会的動物の【構造】と【仕組み】のDNAを持ちつつ、【組織】と【制度】を加えた社会性システム(=器)を知・技・権・財の人存エネルギーで進化させているだけですから、この{器と心の共鳴}を見詰め直せば、人類の“生き様”の何かが観えるのではないでしょうか。
『気候変動での生き様』では、以上のような内容を〔起・承・転〕で整理して、ブログ10話に示した目次でまとめて、その〔結〕では、4つの視点での生き様を示しています。
『社会の進化で強固な器も変化?』では、強固で内向きの権威主義【構造】が不易のため、気候変動への移行の《自分ごと化》は、時間を掛けた「時薬で治る」として、気を楽にします。
また、『安心と豊かさの「何?」の行き先は』では、「シンクグローバリー・アクトローカリー」と言われる考動で良く、安らぎ・和みのある器での共鳴をしていることが、流行での「安心と豊かさ」の欲求に叶うとしています。
そして、『「ノアの方舟」という船内からの学び』では、世界という巨大システムの中に、多様な分散型の【組織・制度】を準備するとともに、世界の国家アクターもその独立性・正当性に一目を置いている『IPCC』について、この報告書を絶対視することへの妥当性を示しています。
最後に、『「呉越同舟」という船内からの学び』では、権威主義の対立を和らげる唯一の器は国連であるとして、国連擁護とともに、ウェルビーイング経済学などの思想も取り入れた分散型の【組織・制度】の創出を流行にして、この器での心の“和み”に、十人十色の生き様を置いています。
現在の文系学問では示されていない、【社会性システム】や【人存エネルギー】という、環境オタクの造語を用いていますが、多分、ノウホワット(know-what)という方向では、文系での新機軸に合っていると思います。
どうぞ、『気候変動での生き様』(R7.3.21に出版)について、ご意見をお寄せください。
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