4話 時間の広がりは、自然界だけではなく人間界にも
- 奈良環境知足庵
- 2024年10月7日
- 読了時間: 3分
更新日:2024年10月31日
気候変動、これは、巨大なガイアの「大気中CO2濃度」の増加が原因の一つです。
では、この濃度の数値は、どうして分かるのでしょうか?
地球規模の大気では、CO2の排出と吸収が短期間で均衡しません。台風などでかき混ぜるとしても、季節が逆の北半球と南半球も均衡させるには、相当の期間、【時間の広がり】が必要でしょうね。
複雑なメカニズムへの愚問ですから、答えを考えることはしません。ご存じのとおり、世界中での測定で得た様々な数値が、平均された値として示されています。
気温の測定も同じでしょう。地表と上空での気温は違いますし、晴れた時と曇りの日でも違いますが、私たちは、発表された平均気温で温暖化を理解していますね。
ところで、CO2濃度や気温が均衡していない状態でも、CO2濃度の布団の効果で、「次第に」ガイアが体温を上げていくという現象、これが、地球温暖化と言われています。
この「次第に」の期間については、どれほどの期間が必要なのでしょうか?
私が布団を着て寝ている時、温まって「次第に」温もりの均衡になるまで、数10分はかかります。
巨大な地球が、「次第に」温まるという現象、温暖化の【時間の広がり】は?
直感的に理解できる例として、海風・陸風の関係があると思います。
もう少しスケールを大きくした「瞬間湯沸かし器」的な温度差は、砂漠での直射日光と夜間放冷でしょうが、砂漠での昼夜の温度差は40℃もあるのに、IPCCの科学的情報は、たった0.1℃の温度上昇で「警告を発する」地球の温暖化になっていますから、直感的ではないですよね。
そう、直感や体感に、【人間の広がり】があります。
均衡していない濃度と気温への直感や、平均値という虚像の体感は、人様々でしょう。
砂漠での激しい温度差の一方で、海風・陸風の関係のように、海洋での温度差は小さいのですが、陸域の7倍の面積を持つ海洋は、差引きプラスになったガイアでのエネルギー蓄積のうち、91%を海洋が蓄えているそうです。
また、現在の状態では、CO2排出合計量が1兆トン増えるごとに、約0.45℃の地球温暖化が進んでいる結果になるそうです。
いずれにしても、地球が温暖化することでの【時間の広がり】は、現在も未知が含まれています。
ですから、地球温暖化が、緩和策によってカーボンニュートラルになっても、更にじわじわと温かくなる【時間の広がり】について、人々は様々に理解し、猛暑などを経験しながら次第に直感的な感じ方になるのでしょう。
そう、【時間の広がり】の舞台は、自然界だけではなくて、人間界にも設営されることになります。
三間の広がりの舞台で、主役の気候変動が演じているのは【空間の広がり】ですが、このメカニズムに含まれるタイムラグ、時間差という【時間の広がり】は、それぞれの人で感じ方が違いますので、ここに、【人間の広がり】の舞台が存在することになります。
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